ナンピン手法って使えそうなんだけどやらない方がいいの?
結論から言いますと、ナンピン手法はルールが非常に守りずらく大損しやすいので初心者にはおすすめしません。
実際にやってみると分かりますがナンピンして損失額が膨らんでしまうと損切りができなくなります。
損切りに慣れている中級者や上級者の方はいいかもしれませんが、損切り慣れしていない初心者の方は絶対にやらない方がいいです。
今回の記事は初心者の人がナンピン手法をやってはいけない理由について解説します。
ナンピンとは
ナンピンを簡単に説明しますと、例えば買いのエントリーから下落してしまった時に、建値よりも下の位置から買い増しでポジションを保有することを指します。
逆に空売りで入って上昇してしまった時に1回目の建値以上から売り増しした場合もナンピンと呼ばれます。
平均取得単価を引き下げられるメリットがあり、勝率は高くなりやすいのです。
ですが、下落方向が続いてナンピンし続けてしまうと損失額が大きくなってしまうデメリットがあります。
初心者の方はエントリーしてすぐに下落されるとムキになってナンピンしたりする場合がありますが、これらをよく理解しておかないと塩漬けになってしまう可能性があるので、リスクをきちんと把握しておきましょう。
損失額が一気に膨れ上がる
ナンピンが魅力的に見える方法に資金がなくなるまで一定の株数でひたすらナンピンし続けるやり方があります。
ですが、この方法ではいずれ大損する可能性が高いです。
戻ってくる場合が多いとは思いますが、長期間下落し始めてナンピンをひたすら続けても相場に合わない時がありますから、その時に収益額を一気に吹き飛ばして損失額が膨らんでいきます。
建値まで戻ってこない時間が続いてしまいますと現物であれば塩漬けになります。
また、個別株であれば待っている間に倒産してしまうリスクがあります。
損切りしずらい
ナンピン手法は非常に損切りしにくい心理状況に追い込まれるので推奨しません。
ナンピン手法でトレードすると勝率が良く勝ちやすいかもしれませんが、一度損失方向に回って1回ナンピンした後にすぐに下落されると損失額が一気に膨らんでしまいます。
損失額が膨らんでいくとどうなりやすいのかと言いますと、その時に損切りすると決めていた場所に到達したにもかかわらず、損切りを伸ばしたり損切りができない状況に立たされますから、メンタル面を考慮すると好ましい手法とは言えないのです。
信用取引ではやらない方が良い
信用取引でのナンピン手法は絶対にやってはいけません。
特に初心者の方はやらない方がいいです。
相場というのは必ず損切りしないといけない場面が出てきますから、ナンピンして損切りしなかった場合に損失額が一気に膨らむので追証が発生する可能性が高いです。
最大回数を予め決めておく
ナンピン手法をどうしてもやるのであれば最大回数を予め決めおきましょう。
私の場合としての目安ですがナンピン手法をする時は最大でも1回までにしておいた方がいいと思います。
これは実際に経験したことがあるのですが、2回目もナンピンするルールが含まれていても損失額の大きさから「さらに大きく損失するかも…」と考えてしまいエントリー出来なくなってしまいます。
当たり前ですが、最大回数を決めて検証してプラス収支になる期待値があるのであれば実際のトレードで使っていくようにしてください。
まとめ
ナンピン手法は損失額が膨れ上がって大損しやすいので推奨しません。
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- ナンピンで資金がなくなるまでエントリーしても相場に合わない時があり、すぐに資金をなくしてしまいやすいですから、それよりも1回で損切りを行う手法をとった方が長く相場では生き残りやすいです。
初心者はナンピン手法で信用取引をすることはやめましょう。
必ず損切りを行うスキルが身についていないので追証が発生しやすいです。
ナンピン手法をする時は予め最大回数を決めておきましょう。
推奨設定としてナンピンは1回です。
2回目以上になると損失額があまりにも大きく、損失を確定した次のトレードからルールをすぐに守れない状況になりやすいです。
ナンピン手法は長期的に相場で生き残れるようなルール作りを考慮して、尚且つしっかりプラス収支になることを検証結果で予め把握した上で使うようにしましょう。