ドルコスト平均法って儲からないの?
結論から言いますと、ドルコスト平均法は闇雲に行っても儲けづらいです。
運があれば儲けられるでしょう。
ただ何も優位性を検証せずに行ってしまうとマイナスになってしまう可能性が高いです。
ですが、しっかり検証をすることで儲けられやすい方法ではあります。
ドルコスト平均法には注意点がいくつかありますから解説していきます。
ドルコスト平均法について
ドルコスト平均法とは株価が下落した時にも上昇した時にも複数回で買いを行って利益を得る方法です。
投資信託を始めようと銀行や証券会社、保険会社の営業の人たちに話を聞くとこのドルコスト平均法の話がされます。
というのも、このドルコスト平均法は仕事をしている人たちで投資に十分な勉強をあてる時間がない方には資金を増やせやすい方法だからだと思います。
プロの人たちに運用してもらうことによって資金が増えやすいと思っているから投資信託を始めようとする人もいるでしょう。
ですが、そういった営業の人たちによって勧められた他投資信託を買っても必ず増えるとは限りませんから注意が必要です。
本来であれば自分で投資信託について少しでもいいから時間をあてて勉強して、優位性のある状況はどこからなのか、いつ買ったら資金が増えやすいのかを知ってから取引した方が増えやすいです。
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- 要は資金を増やす期待値を知っておく必要があります。
または、ファンダメンタルズ分析などを行って投資対象となる金融商品が将来的に上がるだろうとしての目線で買いつけておくのもいいでしょう。
そうしないと結局のところ資金が増えるのかどうか分からないまま毎月積み立てているだけのギャンブルをしているとしか言いようがないです。
ナンピンについて
ドルコスト平均法は下落するとナンピンを行うやり方です。
ナンピンが分からない人のために説明しますと、保有している銘柄が買った株価よりも下落していた場合に買い増しを行う方法です。
ですが、ナンピンを行うことは正直おすすめしません。
というのも、相場の状況によってはいくらナンピンをしても長期間下落した時には中々プラス収益にはならずマイナスになってしまいます。
これを何年と仮に毎月積み立てたとしてもまだ平均取得単価よりも上に到達しない可能性があります。
FXでEA(自動売買)をナンピン手法で行っていたことがありますが、必ずどこかで相場と合わなくなり大きく資金を減らす結果になります。
ピラミッティングについて
ドルコスト平均法は上がっていくとピラミッティングを行う方法になります。
ピラミッティングには基本的に3つの方法があります。
1つ目の方法は最初のポジションは大きい株数で入って、少しずつ株数を減らして買い増しをしていく方法です。
多くの場合のピラミッティングの意味としてはこれに当てはまります。
以下の画像の例では、1回目に500株、2回目に300株、3回目に100株と減らしていくような買い方になっています。
2つ目の方法は、決まった一定の株数を買い増しするやり方であり、イコールポジションピラミッティングと呼ばれています。
積み立てNISAで投資信託する場合はこの方法を採用している人が多いでしょう。
3つ目は、最初は少ない株数から始めて少しずつ株数を大きくして買い増していく逆ピラミッティングと呼ばれる方法です。
逆ピラミッティングのデメリットは、平均取得単価がピラミッティングとイコールポジションピラミッティングよりも上がるので、少し下がってしまうとすぐに損失がしやすくなるところです。
もちろんこれら3つだけではなく、バラバラに行う方法もあります。
ドルコスト平均法はナンピンとピラミッティング
ドルコスト平均法は平均取得単価より下にあるとナンピン、上にあるとピラミッティングを行う方法です。
なので、名前としては「ナンピンピラミッティング」と呼んでもいいかもしれません。
個別株1点は危険
ドルコスト平均法でもナンピンでも個別株での1点買いは損失しやすいデメリットがあるのでやめましょう。
何故かと言いますと戻ってこない可能性があることと、戻ってくるまでに倒産してしまうリスクがあるからです。
日経平均株価指数や、ダウ平均、S&P500の指数に対した購入であればまだ個別株の1点買いよりかはいいと思います。
分散投資が良い
個別株1つだけではリスクが高いですから銘柄を分散して行うドルコスト平均法をオススメします。
有名な投資格言に「卵を1つのカゴに盛るな」というのがあります。
卵を1つのカゴに持ってしまうと落としてしまった時に全て割れてしまいます。
これと同じように片方が損失したとしても大きな損失にはならず、複数の銘柄で損失分をカバーしてプラス収支に持っていくことができます。
この分散投資の注意点としては1日で一気に全ての銘柄を分散して買わないことです。
何故かと言いますと、その日で分散して購入すると夜間から日経平均株価が大暴落した場合の翌日にはほとんどの銘柄がマイナスになっている傾向にあります。
要は複数のカゴに分けて入れた卵を全て落としやすいわけです。
その日から長期間の下落トレンドが続いてしまうと最悪です。
ですから、最低でも1日をまたいでから少しずつ分散して銘柄を購入していく方がリスクを抑えられるのでいいです。
優位性を知らないとドルコスト平均法でも損失する
ドルコスト平均法を使うときには基本的に一定額で高くても安くても買い付けることが多いですが、適当に取引をしてもずっと下がって平均取得単価よりもいずれ下に当たる可能性が高いです。
ですから、しっかり勉強と検証することに時間をあてて優位性、資金が増えやすい買つけ場所を把握して行った方がいいです。
相場は簡単には儲かりません。
必ずリスクがなく増えやすいわけではないので注意しましょう。
まとめ
ドルコスト平均法を使って適当に買っても儲けづらいです。
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- 積み立てNISAで毎月積み立てるにしても優位性のある検証を行った上で買うことが重要です。
個別株1点だけではリスクが高いですから、分散でドルコスト平均法を使うことを推奨します。
また、1日に全ての銘柄を購入してしまうと日経平均株価が暴落した時に連動して全て下がりやすいので、リスクを抑えるために日をまたいでから分けて買うようにしましょう。
これらを参考にしてドルコスト平均法の優位性を知った上で有効に使ってみてください。