同じ値幅設定で勝率50%なら手数料を考慮しない場合にプラマイゼロで損失しないのでは?
と思う人はいるかもしれませんが…
指値と逆指値を使って+10円で利益確定、-10円で損切りをするリスクリワード1対1の勝率50%は手数料がなくても損失します。
初心者の人は逆指値のことをよく理解しておかないと大損してしまう原因になります。
今回の記事では何故リスクリワード1対1の指値と逆指値設定が勝率50%でも損失してしまうのかについて解説していきます。
リスクリワード1対1で勝率50%は損失する
リスクリワード1対1の勝率50%であれば取引の回数を積み重ねていく毎に手数料が取られていきますから右肩下がりに損失していくのはもちろんですが、手数料が発生しなくても指値と逆指値の設定なら損失してしまいます。
例えばですが、株価100円で買ったとしましょう。
指値110円、逆指値90円以下になったら90円で100株を指値売り(損切り)するように設定したとします。
以下の画像のように板で説明すると分かりやすいので板を使用して解説します。
100円から株価が下がって91円まで到達したとしましょう。
その後に90円にあった買い板は全て、誰かに成行売りされて株価が89円になったとします。
株価が90円になっていた時点で90円以下になっていますから、90円に100株の売り指値がされています。
次に89円にあった買い板は誰かが成行売りして全てなくなって88円になったとしましょう。
このように90円の売り指値(損切り)まで戻らずに約定できないまま下落していく場合があります。
このことを知っておかないと約定しないまま大損してしまいますから注意しましょう。
利益確定での指値設定の場合は必ずその価格で約定しますから、逆指値を入れた損切り設定は厄介です。
損失させている原因は逆指値の損切り設定にあるわけです。
90円で損切りの指値を設定すると、最低でも株価90円以下からの損失を許容しているということです。
そのまま下落してしまうと必ず90円で約定するとは限りません。
90円以下になった時に89円の指値設定でも約定しない場合がありますから指値の方法は推奨しません。
89円のように-1円にした損切り設定方法で約定しないまま予想外の損失をしたことがあります。
必ず逆指値は成り行きで対処する
逆指値設定で90円以下になったら90円で指値を行う条件の設定はやらない方が良いです。
というよりも、逆指値で指値での損切り設定を使うことは推奨しません。
回数を積み重ねていく度にこのリスクは少しずつ高まっていきます。
ですから、必ず逆指値の損切りは指値ではなく成り行きで決済することを推奨します。
皆さんがよく利用するのは指値は利益確定で行い、逆指値は損切りで使うのが基本ですが、逆指値では損失が大きくなりやすいということをしっかり把握しておきましょう。
まとめ
指値と逆指値設定でリスクリワード1対1の勝率50%は損失してしまいます。
これは手数料を含めていなくてもなります。
利益確定の指値は予め配置されている状況なので必ずその希望した価格で約定することができます。
ですが、逆指値の場合は特定の価格を下回ってから指値が発注されるので約定されずにそのまま下落して大損する可能性があります。
なので、逆指値では指値設定ではなく必ず成り行き設定で行いましょう。