株主優待をリスクなく得る方法ってどうやってやるの?
株主優待を買いだけ保有して貰うにしても大きく下落してしまうと株主優待の価値よりも損失が出てしまいます。
せっかくなら株主優待を貰って株でも利益を出したいはずです。
なので、株価の下落に対する損失を防ぐためにはつなぎ売り、つまり両建てをすることで損失を回避してなくすことができます。
今回の記事ではつなぎ売りによる両建てを行なって株主優待をリスクなく得るための方法を解説していきます。
つなぎ売りとは?
つなぎ売りとは株主優待を貰う際に買いで保有して銘柄が下落した時の損失リスクを抑えるために、空売りを行なって両建てして回避することを指します。
例えば、権利付き最終日の3日前くらいから買いでエントリーしていたとしましょう。
そして、権利落日になった時に大きく下落する可能性があり、その時に買いだけで保有していると大損してしまい、株主優待を得ても損の方が大きくなってしまう場合があります。
そこで、権利付き最終日に空売り、つまりつなぎ売りで両建てをしておくことで権利落日で大きく下落したとしても損益がプラマイゼロになるので大損するリスクを抑えることができます。
権利落日には空売りしていたものを買い戻して決済してもいいですし、買いと空売りのどちらも決済する方法もいいでしょう。
つなぎ売りをする時には注意点があり、証券会社の手数料によっては払う金額が株主優待よりも大きくなる可能性がありますから、安く出来る方法を予め探してから取引した方がお得です。
手数料等 < 株主優待
株主優待を得る時によく確認しておくべき注意点として、全ての手数料よりも株主優待の方が得しているのか、吊り合っているのかどうか考慮する必要があります。
ここからは空売りの際にかかる手数料などについて詳しく解説していきます。
空売りでは配当落調整金がある
空売りをしていると権利落日に配当落調整金が発生します。
一般信用では100%の支払いがかかり、制度信用では84.685%の支払い金額がかかります。
買いの配当金では100%から20.315%の税金分引いた金額が受取額となります。
ですから、買いの配当金が80.685%で一般信用の空売りが100%の支払いなので、20.315%の支払いが発生します。
制度信用には逆日歩がある
制度信用で空売りする時に逆日歩が発生する場合があるのですが、条件として信用売残高 > 信用買残高になって証券金融会社で株が不足してしまうと料金が発生します。
かかる手数料について
なるべくは現物手数料・一般信用の売買手数料・貸株料が安い証券会社を選びましょう。
買いの場合は現物の売買手数料がかかります。
つなぎ売りする場合の手数料では、空売りした場合の売買手数料と貸株料が発生します。
これらをしっかり考慮して安い証券会社を選んでおかないと逆に損失してまう可能性がありますから注意しましょう。
SBI証券のアクティブプランがお得
株主優待を得る場合には、SBI証券のアクティブプランがいいです。
現物手数料は1日の約定代金の合計が100万円まで0円で、一般信用も同様に100万円まで0円ですが、空売りした時には貸株料(売方金利)がかかります。
貸株料は一般信用の無期限で1.10%になっています(2023年2月24日時点)。
例えば、50万円の株を買って、権利付き最終日に一般信用(無期限)を使ってつなぎ売りをして2日間保有したとしましょう。
買いと空売りの売買手数料は0円になりますから、貸株料の1.10%になります。
金利の計算は以下になっています。
500,000円(約定金額) × 1.10%(金利%) ÷ 365日 = 15円(1日保有時の金利料金) × 2(保有日数) = 30円
非常に安く済ませられるので株主優待を得る時には検討してみてください。
まとめ
つなぎ売りする場合には手数料よりも株主優待の価値の方が大きくなるように考慮しないといけません。
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- 配当落調整金では20.315%の支払いが発生することを覚えておきましょう。
- つなぎ売りの場合の手数料は、売買手数料と貸株料がかかります。
- 制度信用では逆日歩が発生しますから一般信用を使って両建てをしましょう。
- SBI証券のアクティブプランを使うとお得に株主優待が貰えるのでおすすめです。
これらを参考にしてつなぎ売りを有効に使って株主優待と差額利益を得るようにしましょう。