チャートを見てトレードしているけど見ない方がいいの？
結論から言いますと、チャートを見てしまうと見ない時よりもメンタルがぶれるので損失しやすいです。
常に上げ下げのチャート状況を確認していると、利益確定を早めて損切りは遅めにしてしまいます。
この記事では売買ルールを守るためにもチャートを見ない方がいいことについて解説していきます。
チャートを見た場合に起こる心理と行動
私はチャートを見ながらトレードすることはデメリットしかないと思っています。
少なくとも初心者の方にはチャートを常に見ながらトレードすることは推奨しません。
デメリットは5つあります。
1.無駄なエントリーをしてしまう
2.利益確定を早めてしまう
3.損切りを遅くしてしまう
4.早めに損切りをして損切り貧乏になる
5.建値で逃げてしまう
これらのデメリットは全て売買ルールを決めていたはずなのに逸脱していることになっています。
何度も私はデメリットにある5つの行動を全て起こしては損失を経験してきた結果ではありますが、これは多くの人も経験していると思います。
チャートを見ながらトレードをした場合の心理状況はどうなりやすいのかと言いますと、プロスペクト理論に陥ってしまいます。
以下の記事ではプロスペクト理論について解説していますので分からない方はトレードする上で必ず知っておいた方がいい重要な理論なので読んでみてください。
ここからはデメリットの5つを1つずつ詳しく解説していきます。
無駄なエントリーをしてしまう
チャートを見ていると、どこかで上がりそうな時に利益を得ようとするチャンスを探そうとしてしまいます。
例えば、勢いよくこれから上がりそうな動き方をしている時に利益が出そうだからとエントリーしてしまう時があります。
ですが、多くの場合は高値掴みをしてしまって利益を得るどころか損失になることがあります。
こういった無駄なエントリーをすることは、ほとんどの人がやったことがあるのではないでしょうか？
利益確定を早めてしまう
ポジションを保有して含み益が出ている時に、少しでもチャートがズルズルと下がって含み益が減っていく所を見てしまうとメンタルがブレてしまいます。
そうなるとどうなるかと言いますと、「含み益がもっと減りそうな感じがするから少し早いけど利益確定しておこうかな…どうしようかな」とチャートの動きで選択を迫られるわけです。
含み益が出ている時に下がっていく状況を見てしまうと「早めに利益確定するのかどうか」の選択肢が1つ増えてしまいます。
人は目の前にある利益を見てしまうと確実な利益を得ようとする選択をしてしまいます。
100%の確率で100万円貰うのと、50%の確率で210万円貰えて残りの50%の確率で何も貰えない場合の選択を迫られた場合は前者を選択しやすいです。
これが長期的に見た場合に何回もしてしまうとマイナス収支にさせている原因でもあります。
損切りを遅くしてしまう
損切り場所まで到達したはずなのに、「そろそろ上がりそうな感じがするからもう少し様子見しよう」と損切りを下に伸ばしてしまう時があります。
こういったことを思った時に大抵の場合は大きく下がりやすいです。
と言うのも相場は心理を利用して動いています。
ですから、そういった時ほど保有させるように上げて期待させておきながらも、少しずつじり下げさせていったり、急に一気に暴落が起きて大損してしまいます。
早めに損切りをしてしまう
早めに損切りをすることは悪いわけではありませんが、早めの損切りがマイナス収支結果にさせている場合もありますから毎月確認した方がいいです。
要は損切り貧乏になっている可能性があります。
これは本人でも損益を記録しておかないとマイナス収支にさせている事にずっと気づかない場合があるのでノートに記入しましょう。
建値で逃げてしまう
含み益が出ていようが、含み損が出ていようがどちらも行動に出やすいのが建値で逃げてしまうことです。
まず、含み益が出ていた側の心理としてチャートが建値近くまで下がってきた場合に「含み損になりそうだから建値で決済しておこう」と思ってしまいます。
そして、建値に到達して決済した後からすぐに利益確定場所まで上がっていく時が多々あります。
こういった状況はレジスタンスラインをブレイクしてエントリーした時に、一旦少し上昇してからサポートライン付近まで下げて戻ってきた時に起こりやすいです。
次は含み損を抱えていた場合ですが、損切りされる前くらいから上がっていって建値まで戻ると「また下がるかもしれないから一旦損切りして様子を見てからにしよう」と建値で決済してしまいます。
その後に上げ下げを建値付近で繰り返しながらも少しずつ利益確定まで上がっていく場合があります。
この時に様子見して入ろうと思って建値で決済したにも関わらずモタついている状況なので「エントリーしても損切りされてしまうのでは？」と考えてしまい入れない状況になっています。
それで利益分を逃してしまって逆に損失を増やしている原因になっている可能性があります。
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- 建値で逃げてしまうことはよくあると思いますが、癖を意地でも直さないと中々プラス収支になりにくいです。
チャートを見なかった場合はどうなるのか
チャートを見ない場合はチャートの動き方の状況が分かっていないですから無駄に予測しなくなったり、心理が動きにくい状況になっています。
チャートを見てないので見ている時よりも余計なエントリーをすることがありません。
また、予め買いの指値と利益確定と損切りを設定したおくと利確を早めることもありませんし、損切りを伸ばすこともありません。
さらには建値で逃げることもありませんからチャートを見ないことはメリットが多く、デメリットにあった5つの全てを回避できてしまいます。
ポジションを持った後に最低でもデイトレードの人は大引けの5分前まで、スイングトレードの方は損益結果がまだ出ていない大引け後などに見てしまうと、翌日から利確と損切りの位置を変更できる選択権が与えられてしまい途中から変更してしまう可能性が高いので、損益の結果が出た後から確認するようにしたら今までより良い結果になりやすいです。
エントリー後に利確と損切りを設定する
初心者の方は、まずはエントリーする前からあらかじめ利確と損切りを設定するように決めたルールにした方が良いです。
エントリーして利確と損切りを設定した後はチャートを見ても無駄なので閉じて他の事をやりましょう。
私はやってしまうのですが、チャートの動きを見るとどうしても心理がブレて急に気が変わって利確したり損切りを早めてしまったりすることがあります。
これで負けてしまう原因を作っている可能性があるので損益結果が出るまでは一切チャートを見ない事を推奨します。
チャートを見ない方が利益が増える
ほとんどのトレーダーの人はチャートの動きに惑わされて損失する方向に持っていかれます。
ルールでもないのに何故かこの場所で入ると勝てそうだから入ってしまう場合があります。
こういったケースの場合でエントリーしても、ほとんど負けた経験があるのではないでしょうか。
長い間チャートを見続けてしまうとポジションを取らないともったいなく感じてしまいます。
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- いわゆるポジポジ病にかかってしまうわけです。
ですから、デイトレーダーやスイングトレーダーの人はチャートを長く見ないようにした方が良いでしょう。
チャートを見ないでトレードすることによって勝てるきっかけになるかもしれませんから、利確を早めてしまったりする方は1ヶ月何とか我慢してチャートを見ない癖を身につけて、プラス収支になるのかどうか試してみてください。
まとめ
ルールを守れない人はチャートを見ないようにしましょう。
チャートを見ることに対するデメリットを5つ解説しました。
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- 無駄なエントリーをしてしまう
- 利益確定を早めてしまう
- 損切りを遅くしてしまう
- 早めに損切りをしてしまう
- 建値決済してしまう
チャートを見ないことで上記の5つのデメリットを全てなくせてしまうのでおすすめの方法になります。
見る必要がないようにエントリーの買い指値と利益確定と損切り設定を予め行うルール作りにする方がいい結果になるでしょう。
スイングトレードでは損益の結果が出ていないにも関わらず途中で確認してしまうと変更してしまいやすいので結果が分かるまではずっと見ないようにするのがコツです。
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- チャートを見ないスキルを身につけることで見ていた時よりも良い収支結果になるはずですから、最低1ヶ月は我慢して試してみてください。
