指値と逆指値のことが分からないのだけど何が違うの?
他のサイトを見てもいまいち指値と逆指値のことが分からない人もいるかと思います。
特に、損切りで使う逆指値設定に対する危険性を説明しているサイトはありませんからここで解説します。
初心者がやりがちな逆指値設定方法ですからしっかりと学んでおいた方がいいでしょう。
この記事では指値と逆指値の方法と注意点について解説していきます。
指値について
指値を使う場合は2通りあります。
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- 1つ目は新しく買いで銘柄を保有したい時に使う場合です。
- 2つ目は利益確定をする時か、損切りをする時になります。
この2通りの使い方を解説していきます。
新規買いで入る場合
新しく買いで入る指値は現在の株価以下で設定するやり方になります。
例えば、現在の株価が1005円だとして、1000円で100株を買いたいとします。
そしたら指値を1000円に設定しましょう。
株価が1000円に到達した時に新しく1000円で100株が購入されます。
もし現在の株価が1005円の時に指値を1010円にした場合は、成り行きで買いになります。
1005円で約定することになりますが、基本的にはこういった指値の使い方はあまりしません。
売り決済の場合
買いで保有していた銘柄の株価が上がって利益確定したい場合に行う指値の方法を例にします。
1000円で100株買っていた銘柄が1100円で売りたいとした場合は、1100円に指値設定をします。
無事に1100円に到達すると約定して利益が得られるようになります。
次は損切りする場合を例にします。
1000円で100株買っていた銘柄が下がって現在の株価が900円だとします。
950円に到達したら損切りしたいとなった場合は、950円に指値設定をします。
これで950円まで上昇して到達した場合は損切りになります。
もし現在の株価が900円だとして指値を850円に設定すると、成り行き売りになるので900円で約定します。
指値は早い者順
指値を行う場合に知っておくべきことがあります。
初心者には意外と分からないであろう指値で大事なことは、早く注文を入れておくことです。
指値は早く入れた人から順番に約定していきます。
利益確定する時の指値を例にして解説します。
900円で株を買ったとします。
1000円で利確すると決めているのですが、980円に到達してから売りの指値を1000円で入れたとしましょう。
そして、1000円丁度に到達したのですが、そこから自分の入れた注文が約定せずにそのまま1000円から下がっていき損切りされてしまう場合があります。
それが以下のような例になります。
これは、なるべく早めに注文を入れていたら利益確定できていた可能性があります。
要は利益が得られる可能性を逃して損失をしてしまったわけです。
指値待ちでは順番で待っている人の列がありますから、買いで入った時に早めの注文を徹底することでプラス方向にさせるための収支結果が少し変わるでしょう。
もう1つの例として新規で入る時に行う買い指値になります。
これも早めに指値を入れておかないと、1000円で買いの指値を入れたのに、1000円丁度まで下がってから約定せずに上昇し、その後は利益確定まで到達してしまい利益を逃してしまう可能性があります。
少しの指値注文の遅れで収支結果は変わります。
逆指値について
新規買いで入る場合
例えば、現在の株価が1000円だとしましょう。
1100円になったら買いたい場合は、逆指値設定で1100以上になったら指値で1100円にします。
1100円に到達した時に、指値注文が1100円で入って約定します。
売り決済の場合
例えば、1000円で買った銘柄が上昇して1100円で利益確定したいとしましょう。
その場合には、逆指値設定で1100以上なら1100円の指値設定をします。
そして1100円まで到達した時に約定されます。
次は1100円で買った銘柄を999円で損切りしたいとしましょう。
逆指値設定で999円以下になったら指値で999円に設定します。
これで999円に到達した時に損失が確定する可能性があります。
可能性があるのであって必ず999円で約定できるわけではありません。
基本的に逆指値の使い方は上のような例で示した時に使います。
次は何故999円丁度で約定できるとは限らないのかについて解説します。
やってはいけない損切りの逆指値設定
私が初心者の時に、逆指値設定で1000円以下になったら指値で-1円の999円で損切り設定をしていたのですが、-1円下の場所で指値設定しても株価が一気に急落してしまって損切りの売り指値で入った999円の場所まで戻ってこないことがあり大損したことがあります。
それが以下のような例になります。
999円で売りの指値で注文が入った時に誰かが自分の999円の売り指値注文に対して買いの成り行き注文がされないと約定しないまま下がっていく場合があります。
ですから、成り行きで損切りを行うことを強く推奨しているわけです。
指値の損切り設定で大損してから今では必ず逆指値は成行注文で行うようにしています。
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- 少しでも損を減らそうと指値で損切りを設定するようなことは考えない方が良いでしょう。
逆指値の使い方
逆指値でよく使われる例として、レジスタンスラインをブレイクアウトした時になります。
例えば、1000円以上になったら成行で注文を行う方法にしておくと、1000円になった時に成り行きで買いの注文を入れてくれますから便利です。
逆指値は損切りだけではなく、ブレイクアウト手法で新規買いを行う人にも逆指値を使った設定方法はおすすめです。
指値と逆指値注文はよく確認すること
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- 指値と逆指値は注文を入れる前によく確認しないと損失する場合があるので気をつけましょう。
例えば、1000円で株を買ったとしましょう。
997円になった時に、損切りされそうだったので993円で損切りしようと逆指値の設定画面を開きます。
ここで、993円「以下」になったら993円で売りの指値設定をする損切り注文を入れたとしましょう。
ですが、何故か997円で即損切り注文が約定されてしまいました。
この後に注文履歴をよく確認してみると、993円「以上」の設定になっている場合があります。
間違って993円「以上」で設定してしまった場合は、以下のような例ですぐに成り行き売りで損切りされてしまいます。
これは実際に私がやってしまった失敗談になります。
焦って取引した場合に起こりがちになると思いますから気をつけてください。
これで大きく損失側に回ってしまうことがありますから、そうなった場合は損失を戻すのに時間がかかります。
焦らずによく確認して注文することは重要です。
まとめ
指値と逆指値のやり方と注意点について解説しました。
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- 指値は早い順で約定されます。
遅く指値を入れてしまうと、利益確定価格の丁度から下がって損切りされてしまう可能性もありますから、収支結果を良くさせるためにも新規買いで入った場合にはなるべく早く利益確定の指値を入れておくことを推奨します。
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- 損切りの逆指値設定をする時は成り行き注文で行いましょう。
指値設定にすると急落した場合に約定しないで大損する可能性があります。