株は高勝率の方がいいんじゃないの?
結論から言いますと、必ずしも高勝率が収益をもたらしてくれるとは限りません。
株では高勝率であったとしても収益がマイナスであった場合にはトレードとして使えません。
勝率80%で合計10回のトレード収益+10万円の結果と、勝率50%で合計10回の収益+30万円の結果だとあきらかに後者の方がいいです。
今回の記事では勝率ではなく収益額の方が重要な理由について解説していきます。
勝率 = 収益額ではない
相場で勝率はあまり気にしない方が良いです。
何故なら勝率 = 収益額ではありません。
相場では勝率30%の方が勝率80%より収益額が高い場合があります。
例えば、勝率30%で-100円の損失、+500円の利益で確定させてトレードを繰り返すと資金は増えます。
勝率83%で-100円の損失、+20円の利益で確定させてトレードを繰り返すと資金は減ります。
上記を見ると勝率を気にしてもあまり関係ないことが分かるはずです。
基本的にはよく言われている損小利大をすると勝率は50%以下くらいになります。
というのも、リスクリワード1対2の損小利大に設定すると損切りまでが小さい幅になっていますから当然ではあります。
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- リスクリワード1対2で勝率40%あれば十分に増やせてしまいますから、勝率よりも収益重視で考えた方がいいです。
取引に期待してはいけない
特定の場所から入って勝率40%でリスクリワード1対2でやると利益が残るにしても、今後必ずしも勝率が固定されてそうなると期待しないで取引を行うようにしましょう。
1年で見た場合には苦手な相場であれば勝率35%になる場合もあり、上手くいけば45%になる場合もあります。
勝率は固定比率にはなることはなく、多少のバラツキは回数を重ねていくと必ず出てきます。
連敗が続きすぎてマイナス収支になりメンタルがやられた場合はルールを破ってしまう前に一旦相場から離れた方良いと思います。
勝率を上げるために制限をかけすぎない
初心者の方に多いのですが、高勝率にさせようと手法の条件を絞り込み過ぎるのも良くないです。
例えば、移動平均線がゴールデンクロスして、ボリンジャーバンドに2σ上にタッチして、RSIの70以上になって、MACDのゴールデンクロスになったらエントリーするという、あまりにも多い条件では現在の相場では少し通用するかもしれませんが、少しの期間が経った時にすぐに手法が通用しなくなります。
なるべくはシンプルにした手法がいいではあります。
今までチャートを見てきて簡単な方が長く相場に適用しやすいからです。
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- もちろん勝率は低く1年単位で見るとマイナスになる場合もありますが、長期で見た時にはプラスになるのです。
まとめ
高勝率が必ず収益を増やしてくれるわけではありません。
勝率30%でもリスクリワード比率が1対5で回数をこなしていくと資金は増えます。
ですから、勝率は収益に直結しないということを理解しておきましょう。
取引にあまり期待しすぎないようにしましょう。
仮に連敗が続いてメンタルがやられたときにルールを破ってしまい大きく資金を減らす可能性があります。
勝率を上げようとあまりにも条件を絞りすぎるのも、すぐに手法が通用しなくなりますからやめましょう。
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- なるべくはシンプルな手法にした方が長く相場で生き残りやすいです。