トレードを始めようと思うんだけどいきなり大きな額投入してもいいのかな?
最初はいくらからがいいの?
始めたての方は、最初から大きな額を入れてトレードしないことを推奨します。
どうしてもと言うのであれば止めはしませんが、運がない限り資金を大きく減らす可能性が高いです。
結論から言うと、月単位でプラスが確認できるまで少額で取引した方がいいです。
そうしないといつまで経ってもマイナス方向にしかなりません。
この記事ではなぜ初心者の方は大きな額から始めてはいけないのか詳しく5つの理由を解説していきます。
大きな金額から始めてはいけない5つの理由
損失の経験が少ない
サイトや本でこうしたら損失しますという例を何回も見た後に、自分はやらないと思っていたとしても実際に回数を重ねて取引していくと分かると思いますが、初心者の方は失敗例の通りにやってしまいます。
例えば、損切りを伸ばすと損失が大きくなってしまい大損しますと言ってもやってしまうでしょう。
そういった事を実際にやってみて体験していないので、まだしっかり反省して改善の行動をとっていません。
結局いくら頭の中では理解したとしても損失の経験を積んでいかないとトレードスキルは上手く成長しません。
ですから、最初は少ない金額で損失の経験を重ねておかないと、一気に金額を入れた時には対応できずに手遅れになってしまいます。
損切りできない
トレードは楽に稼げせません。
一部の人は運があっていきなり上手く上昇相場に乗って大きく増える可能性はありますが、長い下落相場に当たった時には損失している経験がないので、ほとんどの人が損切りできずにその分の利益を飛ばしてしまう可能性があります。
これはほとんどの人が陥ってしまうケースでしょう。
すごく怒りが湧いてくるのは分かります。
私もこれで何回も痛手を負ってきていました。
株ではなくFXになりますが、リスクリワード1:1の設定でエントリーしてすぐに逆行して酷い時は10連敗くらいしてしまい、ムキになって損切りしない時がありました。
そして、ポジションをそのまま放置して強制ロスカットされ、給料分から補填するような形で補える金額だったから良かったものの、いきなり大きな金額で取引を始めていたら取り返しのつかない額の損失だったでしょう。
この時はまだプラス収支にはなっていない時期ですから、毎月マイナスにしかならない状況でした。
これではいつまで経ってもダメだと思って、ノートに何回も記入して反省し、放置することは大損失に繋がってしまう原因になると分かったからこそ今ではしっかり損切りできるようになりました。
ですから、始めたばかりの人たちは損切りができないという経験を何回もしていないので、いきなり大きな額から始めるのは推奨していません。
ルールがない
ルールの存在が分からない人もいると思います。
初心者の時の私はトレードを始めて間もない時に「ルールって何?」って感じでした。
そして、そこからルールの事をサイトなどで調べて知るのですが、「そんなの無くてもプラスにできるだろう」と思って取引していました。
検証もしておらず、リスクリワードの概念もなく、ある程度この場所が来たら損切りしよう、利確しようとかって決めていたのですが、ルールが全く明確ではないので損失にしかならなかったです。
今思うとプラスになる期待値も測っていないのですから当然の結果ではありますが、当時の私は検証もせず根拠もないのに適当に利確と損切りの目処を大体でつけて、あたかもしっかりしたルールがあったかのような感じではありましたが、実際には期待値を測っていないのでギャンブルをしていただけでした。
これも資金を溶かしてしまう原因の1つと言えます。
ドテンする
よくありがちなパターンです。
買いで入った後に逆行して損切りされると、苛立ってしまい「じゃあ逆に空売りでしかけよう」とエントリーしますが、何故かそういう時に限って再度買い方向に一気に上昇してまた損切りせざるをえない状況になることが多々あります。
まるでそこでポジションを取ったのを「待ってました!」と知っていたかのような動き方になります。
そして再度買いで入ってまた逆行して…と実はレンジに入っていたということがあります。
これもやっていたのでエントリーしてしまう人の気持ちは分かりますが、しっかりルールとして行っていないでしょう。
こういったケースで何回も損切りされて連敗すると、ムキになって最終的に大損失になってしまいます。
感情で売買してしまう
ルールがあっても感情で売買しやすい傾向にあります。
これはある程度トレード回数を重ねてきた人でもやってしまう場合があります。
チャートを見た時に感情が揺さぶられて、ルールではない自己都合で途中から損切りを伸ばしてしまったり、利益確定場所を早めてしまったりします。
途中から損切りを早めすぎて、損切り貧乏になってしまい成績を振り返って見ると逆に損失してしまっていた原因もあります。
・早めの損切りが悪いわけではないのですが、ルールから少しだけ逸脱してしまった事によりマイナス収支になる場合もあるので確認する必要があります。
ルールでもないのに「早めに損切りしよう」と言うのは感情で売買しています。
ですから、一度決めた損切り場所は期待値が変わってしまうため絶対に変更してはいけません。
感情で早めに損切りしたのが仇になってそこから上昇して利確場所まで到達することがよくあります。
相場は自分の都合で動きませんから、しっかりルールに沿った売買をすることが必要ですが、ほとんどの人はチャートの動きによって感情が走ってしまい損失に導かれてしまうのです。
損失回避の法則で9割が負ける
先ほどの項目から、損切りができない、ドテンしてしまう、感情でトレードする要因としては「損失回避の法則」に陥っているからだと言えます。
分からない人のために一言で説明すると、人は損失してしまった状況が起きた時は損失を回避しようとするということです。
そのままですね。
相場ではこの法則がマイナス方向にさせている原因になります。
ドテンしてしまうのは、損をしてしまったのですぐに取り返したい、損失を回避したい欲があるのでムキになってエントリーしてしまいます。
これは知っていたとしても、実際にトレードを行うとなかなか出来ることではありません。
これが9割の人を負け組に陥れてしまう要因であり、相場を難しくしているところです。
まとめ
損をしたくないという感情を使ってしまい逆に損失してしまう事もあるのが相場の世界です。
経験が浅い人はリスクの部分を考慮しているようで全く考慮されていません。
少し利益が出た時に調子に乗って大きく賭けた時に利益分以上の損失が出ます。
トレードの経験が足りない人は、損失回避の法則に陥りやすいですから、まずは月単位でプラスが確認できるまで少額で取引する事を推奨します。