資金管理が上手い人はどういった考え方でトレードをしているの?
資金管理は手法とメンタルと同様に重要な1つの要素です。
これを徹底しないと負けてしまう原因にもなります。
今回の記事では資金管理が上手な人の方法について解説していきます。
そもそも資金管理って何?
「資金管理とはよく聞くけど一体何なの?」と分からない人もいるでしょう。
資金管理には様々な意味がありますが、株のトレードでは自分の手法に対して1回の損失を何%までにすると最適なのか考慮して取引を行なったり、いくらまでトレード資金を入れるのかなどの意味で使われていることが多いです。
例えば、資金100万円から始めたとして勝率55%のリスクリワード1対1で1回の損失額を20%で行なったとしましょう。
これが資金の増減による定率の20%(200万円になった場合は20%で40万円になります)の取引で行った場合の破産確率は100%になります。
ということは、1回の損失額の比率があまりにも大きすぎて合っていないわけです。
これを20%から2%に変更すると定額と定率どちらも同様にほぼ0%になります。
この場合は回数を重ねても破産の心配がなく資金が増えていくことになります。
ですから、破産しないためにも資金管理が重要と言われているのです。
特に、自分の手法が1回の損失額の設定と合っていないのにも関わらず、大きな損失額で行っている初心者の人は多いでしょう。
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- 予めどれくらいの損失額で行うと破産しないのかを調べてからトレードするのが正解ですが、ほとんどの人は把握していません。
ですから、少しずつ回数を重ねて行く度にどこかで退場してしまうわけです。
「バルサラの破産確率」というのがあります。
これは自分の手法に対して、資金額、勝率、損失%などを設定して破産の確率を目安として求めることが出来ます。
このことを計算して知っておくだけで「自分の損失%は大きく設定していたんだな」と理解して、今後の取引で良い結果が得られるかもしれませんから、手法に対する最適な損失額を予め計算しておきましょう。
以下に破産確率を計算できるリンクを貼っていますから確認してみてください。
想定外の損失を考慮した上でトレードしている
資金管理が上手い人は予め想定外の損失のことを考慮した上でトレードを行っています。
例えば、銘柄を買って持ち越したとしましょう。
その日の夜に大きく日経平均株価などが大暴落してしまった時に各銘柄は翌日に連動して下がっている場合があり、買っていた銘柄が大きく下に窓を開けて始まる場合があります。
この時に1000円の株価で損切り注文をして損失を約定させたいにも関わらず、900円から寄り付きで始まった時にさらにそこから下落が加速する可能性があるので、900円の株価で損失を確定せざるを得なくなります。
これが想定外の損失の1つの例になります。
スイングトレードをやっているとこういった事がよく起こります。
ですから、予め損失が大きくなるであろうことを予測してから損失額を設定することが大切です。
直感を使っていない
感情を使って都合よく損切りを伸ばしたりした場合に収益と損失のバランスが崩れます。
伸ばしたい気持ちは分かりますが、感情で行った損切り場所の変更はほとんど損切りされやすく損失を大きくするので避けましょう。
これは利確でも損切りでも途中から場所を変更すると資金管理方法を変更しているのと同じ行為なのでやらないようにしましょう。
1回の損失を2%以下で取引を行なっている
初心者はすぐに大きく稼ぎたいからと1回の損失額を10%くらいに設定してやる人は多いと思います。
ですが、10%はあまりにも損失額が大きすぎです。
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- それではたまたま増えたとしても定額で回数を重ねた場合に破産する可能性が高いです。
資金100万円で勝率が55%のリスクリワード1対1で1回の損失10%でやるにしても、定率だとほぼ0%になりますが、定額で取引してしまうと13.43%もあります。
仮に破産の確率が1%だった場合は一見すると低いように見えるかもしれませんが、それでも大きいです。
まず初心者におすすめするのは色々なサイトで1回の損失は2%ルールがいいと言われているように2%以下で取引を設定した方がいいです。
それぐらいの損失%設定でやっと安全な資金管理方法と言えます。
まとめ
資金管理方法として予め想定外の範囲で損失するリスクを考慮した上で1回の損失額を設定してトレードを行いましょう。
感情を使って利確と損切りの場所を変更するのはやらないようにしましょう。
途中から変えてしまうと資金管理がおかしくなるので控えた方がいいです。
初心者にオススメの方法として1回の損失額を2%以下で設定することです。
利益が少ないからと焦って損失額を大きくしてしまうと破産しやすくなるので注意してください。
これらを参考にして取引の経験を積み重ねていきながら、手法に合った最適な資金管理方法を見つけてトレードするように心がけていきましょう。