資金管理ってよく言われているけどどうしたらいいのか分からない…
資金管理は相場で生き残っていくには重要な項目になります。
それを徹底して行うことでトレード結果に良い影響を与えます。
手法や自分のメンタルに合わせた資金管理が間違っているのであれば退場してしまいます。
・1回の取引で50%の資金がなくなるような事をしてしまうと、2回連続負けた時にはあっという間になくなってしまいます。
これをやってしまうと破滅しますから調整する必要があります。
初心者の方に良い資金管理方法は結論から言いますと、1回の取引損失を最大1%までにした方がいいです。
運がない限りは取引を重ねる度ににマイナス方向に傾きやすいですから、まずは試していくことが必要なのです。
ここでは最適な資金管理方法について解説していきます。
・破産確率を想定した資金管理方法
・資金を戻しやすい賭け方
30万円以下で始める
トレードを始めたばかりの人は、まずは少額から始めましょう。
そう言われてもすぐに稼ぎたいから始めたかった資金から投入したい…
気持ちは分かりますが焦らないことです。
最初はビギナーズラックでプラスになりますが、後からほぼ高い確率で利益分を吹き飛ばしてマイナス側になってしまうので、いきなり投入する事は推奨しません。
すぐに大金を投入しても大きく損をするので、
こんなはずじゃなかった…
と後悔する可能性があります。
ですから、後から取り戻す事が出来るようにさせる為にも、最初は無くなってもいい資金から行って小さい損失で済ましておく事です。
いくら資金があったとしても、マイナスになってしまうのであれば結果は変わりません。
資金があるほどプラスになりやすいというのは、ほとんどの人が勘違いしていると思います。
確かに1億円あった状況で取引する場合は心にゆとりがあり生活にも余裕があって不安にならないため、トレードのパフォーマンスは良い結果になるかもしれませんが、実際に取引を行った時に毎月マイナスになる結果が出るのであれば減っていくだけなので危険です。
まずはしっかり月の収益が確保できているのかどうか確認できた後から投入した方が良いでしょう。
1回の取引の最大損失は1%
取引に慣れるまでは最大でも1%以下の損失で行った方が良いです。
1%の損失設定だと利益が少ないな…
確かに少ないですね。
無理に1%とは言いませんが、トレードを長くやっている人はこれくらいの資金管理調整で行っているはずなので目安として捉えた方がいいです。
相場は増やすことは困難ですが、減らすことは簡単と言われています。
それだけリスクを重視した資金管理が必要です。
例えば、勝率60%で5連敗する確率は約1%になります。
100回の取引を行った時に下手すると1回は発生してしまう確率です。
損失10%の取引をすると資金の半分程度がなくなってしまい、20%の取引ですと全てなくなってしまうのでリスクが高すぎます。
0%は無理ですが、それぐらい限りなく低い確率で1回の取引の損失額を設定する必要があります。
バルサラの破産確率
バルサラの破産確率とは、手法に対して資金、平均損益、勝率の3つから破産する確率を計算する方法です。
例えば、資金100万円、平均利益が1万円、平均損失額1万円で勝率が55%の手法をそのまま取引した場合の破産確率は0%になります。
これが資金10万円ですと1回の利益と損失は10%になり、一気に破産確率は13.44%と高い数値になります。
ですから、資金額、平均損益額、勝率はほぼ0%の設定になるように1回の取引損失額を設定する必要があります。
破産確率を計算できるサイトのリンクを以下に貼っていますので目安として確認してみてください。
https://www.fxlogbook.jp/ruin/
あなたの現在使っている手法がそのまま取引していった場合に破産しやすいのかどうかが分かります。
資金を戻しやすい賭け方をする
本来取引しようとする額が1%であった場合に、0.5%から始めて安全に取引する賭け方もあります。
このやり方は初回から1%固定で行うよりもプラス方向になりやすい方法です。
例えばリスクリワード1:1で損失-5,000円で利益が+5,000円の場合で考えてみます。
損失額 | 勝敗 | 負けの合計収支 | 勝敗 | 勝ちの合計収支 | ||
1回目 | -0.5%(-5,000円) | 負 | -5,000円 | 勝 | +5,000円 | 勝つと増える |
2回目 | -0.5%(-5,000円) | 負 | -10,000円 | 勝 | +0円 | 勝つと戻る |
3回目 | 以後-1%(-10,000円) | 負 | -20,000円 | 勝 | +0円 | 勝つと戻る |
4回目 | -1%(-10,000円)固定 |
これだと3回目までに勝つと資金は戻せます。
次は1:2の損失額-5,000円で利益+10,000円の場合ですと、
損失額 | 勝敗 | 負けの合計収支 | 勝敗 | 勝ちの合計収支 | ||
1回目 | -0.5%(-5,000円) | 負 | -5,000円 | 勝 | +10,000円 | 勝つと増える |
2回目 | -0.5%(-5,000円) | 負 | -10,000円 | 勝 | +5,000円 | 勝つと増える |
3回目 | -0.5%(-5,000円) | 負 | -15,000円 | 勝 | +0円 | 勝つと戻る |
4回目 | -0.75%(-7,500円) | 負 | -22,500円 | 勝 | +0円 | 勝つと戻る |
5回目 | 以後-1%(-10,000円)固定 | 負 | -32,500円 | 勝 | -2,500円 | ここから減る |
6回目 | -1%(-10,000円) |
4回目までは資金を戻せて5回目から少しマイナスになっていきます。
重要なのが最大損失額を途中で固定する必要があることです。
そうしないとどんどん大きな損失額になってしまうので最終的には破産してしまう可能性が高いです。
これは損失が出た際に資金をプラマイゼロまで戻しやすくする為の資金管理方法になっています。
なるべく安定してプラス収支にさせる方法を掴むまでは、このやり方で行った方がより収支のパフォーマンスは良くなるでしょう。
まとめ
まずは大きく損失しないように、初心者の方に良い資金管理方法は1回の取引損失を最大1%で行う事です。
慣れてきたら資金額、平均損益額、勝率をバルサラの破産確率で計算して、現在の手法を使い続けても0%に近い確率になっているかどうかを確認しましょう。
なっていないのであれば再度検証して調整して下さい。
最適な資金管理は収支結果を良くしますから、自分の手法に合った金額で取引を行うことが大切です。