インジケーターは多くつけてはいけないの?
結論から言いますと、インジケーターを3つ以上つけてしまうとすぐに手法が通用しなくなる可能性があります。
要は短期的に見て通用するかもしれませんが、長期的な相場で使おうとした時には通用しなくなりやすいです。
今回の記事ではシンプルな手法にした方がいい理由について解説していきます。
インジケータを多くつけると複雑になる
初心者の方は本を読んだりして一通りテクニカル分析をした後に、とにかくインジケーターを何個もつけすぎてしまいます。
インジケーターを3つ以上つけるとよく分からなくてカッコイイ感じにはなりますが、多くても2つまでが良いのかなと思います。
また、複雑にしてしまうとエントリーする際に確認作業が多すぎて見逃してエントリーできなかったり、確認が怠ってエントリーが通っていない場所で間違って入ってしまう場合があります。
すぐ手法が通用しなくなる
初心者がやりがちなのは、1つのインジケーターで検証した時に手法の勝率に対して納得がいかずに、どんどんインジケーターを追加していって特定の期間内だけ収益を最大に合わせて勝率が高いように都合よく細かく設定していきます。
例えばですが、移動平均線(SMA)の75移動平均線と25移動平均線がゴールデンクロスしていて、ボリンジャーバンドでローソク足が+2σ以上にあり、RSIは70以上になっていて、macdもゴールデンクロスしていたら買いというような条件です。
これは4つのインジケーターを使って条件が複雑に作成されていますが、これを本格的に相場で実際に使用したとしても、すぐに手法が通用しない状況が起きてマイナスになってしまう場合があります。
手法は複雑にしてしまうほど相場に対応できる期間の範囲が狭くなりやすいです。
ルールが全く通らなくなる
インジケーターを多くつけて条件を細かくしていくほど、ルールが通らなくなります。
そして、ルールが通らない割には実際に運用してみると手法が通用しません。
通用したとしてもルールが全く通らないので資金を増やす効率が悪かったり、一時的に通用しているだけの可能性がありますから、あまりにも複雑な条件は推奨しません。
別のインジケーターが長期的な収益を得るために邪魔をしている可能性がありますから、月単位で見てマイナス収支になっているのであれば再度手法を見直してインジケーターを少しずつ削ってみましょう。
シンプルな手法がいい
本や別のサイトなどにもよく言われているようにシンプルに手法にした方がいいです。
短期的な目線で見るのであれば複雑な手法は一時的に使えるかもしれませんが、すぐに通用しなくなるデメリットがあります。
私は初心者の時にインジケーターを3つ以上使って条件を5つくらい細かく設定していた時がありましたが、いざ高勝率の手法に仕上げて実際に運用してみるとすぐに手法が通用せずにマイナス収支になっていたことがあります。
これはFXのEA(自動売買)運用でもそうでした。
検証する時に特定の期間内だけで10万円から始めて2年後には複利を使って1億円にさせるEAを作って期待し、実際に運用しましたが全く通用せずにマイナス方向へ転じていました。
これが何故かと言いますと、特定の決まった期間内だけでひたすら都合よく細かく設定していき、高勝率で勝てて尚且つ収益が一番高くなるように微調整を繰り返しながら条件を決めていたからです。
要は相場の答えを見ながら勝てるように条件を細かく設定していたわけですから、実際の運用をして今後の相場で必ず同じように通用するとは限らないのです。
というかほとんど通用しません。
ですから、長期的な目線で見るとシンプルな手法は損小利大で行うと勝率は悪いですが長く生き残っていきやすい傾向にあります。
まとめ
インジケーターは何個も入れすぎないようにしましょう。
目安としては最大でも2つで十分です。
なるべく長く相場で生き残っていくことを考慮しているのであれば、勝率は悪いですが損小利大設定にしたシンプルな手法にすることを意識して構築することを推奨します。
現在の手法でインジケーターを多く入れてて全く通用していないのであれば、参考にして再度見直してみてください。